ドリー夢小説 いつか会える日まで

火影、専属の薬師に薬草を届ける、それがナルト達7班の任務だった。

「なぁカカシ先生、薬師ってどんな人なんだってばよ?」

「そうそう」

ナルトとサクラがさっきからそればかりを聞く

「さぁ?先生もあったことないんだよねぇ。火影様によると元忍の女の人らしいけど?」

「ふーんじゃぁおばさんなのかな?」

「そうかもねぇ」

「ふんっ」

サスケはこんな任務なのが気に入らないようでまったく会話に入ってこようとしない。

確かにお使いといってしまえばそうなるだろうが、なかなか険しく深い山の奥なので忍がいつも

届けている。と、カカシから説明され、またものめずらしさも手伝ってかナルトはそう不満でもないらしい。

その時、シュンッと風を切りクナイが先を歩いていたカカシの足元に突き刺さる。

一気に広がる殺気、下忍たちがそれぞれ身構えたとき、浅黄色の着物に身を包んだ美女が突然現れた。

「ここは、私の森よさっさと出て行きなさい。」

27,8流れるような黒髪と漆黒の瞳、ただの女にしてはとてつもない威圧感があった。

「まて、おまえか?」

はっとした様にカカシが尋ねる。すでに武器は仕舞い、殺気も消していた。

「その声、カカシ?うそでしょ?あのジャリガキが、」

「ジャリガキとはなんだ、どうしてお前がここに。」

「この森は私の森っていったでしょ?忍が4人もきたら、警戒するのに決まってるじゃない!!」

子供たちのなか、ゆっくり手を上げ

「あのカカシ先生の知り合いなんですか?」

おずおずとサクラが尋ねる。

「ああ、そうだよ、まさかお前が火影様専属の薬師か?」

「なんだ、薬草届けに来る忍ってあんた?」

あっさりいったに力の抜けるカカシ

「まぁいいわ、カカシついでにできてる分もって帰って頂戴、」

「あ、ああそれも任務内だしな。」

思案顔のふと気付き、

「あ、だめだわ今日中にできないのよ3日寝かせるやつがあってね、今日泊まっていきなさい。」

あっさりとそんなことを言うに脱力を覚えながらもしぶしぶ了承するカカシ

「「え〜」」

と、ブーイングの起きる子供たちをなだめて、足を向けた先には木々に囲まれた屋敷があった。



それから散々力仕事を押し付けられた男3人、ようやく布団に入ったのがすでに子の刻(12時くらい)を過ぎていた。

「つ、疲れたってばよ〜」

「まったくだ」

へたれこむ二人、サクラはというと、今日はずっとの手伝いとはいえ女の子、薬草のよりわけなどであったため、そうたいしたことはなく

今は隣のの部屋で眠っている。

「なぁカカシ先生、さんって先生のどういうしりあいなんだってばよ?」

「ああ、あいつは俺の元上司だ。」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「カカシ先生の上司〜@:;「@。」::*」

「じゃあ、上忍なのか?」

驚いたように聞くナルトとサスケ

「そうだよ、一度アスマぐらいにきいてみな、上忍ってどんなひとですかってね。先生より的確に答えてくれるぞ」

多分、何も聞くなって言われると思うけどねぇと心の中で呟きながらカカシは二人に布団をかぶせる。

「もう寝なさい、明日は薬を持って帰らないといけないし、」

「カカシ先生、寝坊するなってばよ」

「置いて行くからな」

二人に笑い返し、カカシは明かりを消した。




綺麗な月明かりの夜、上着を羽織っただけの格好では外に出ていた。

風が髪を翻し、肌を掠めていく

「久しぶりね、カカシ」

来るのが分かっていたかのように自分に微笑むに覆面に覆われた顔をわずかに笑みの形にしながらカカシはの横に立った。

「そちらこそ、俺はとっくの昔に後追いしてるのかと思ってたよ。」

初めて会ったのはカカシが13、が17のころだった。上司といってもは火影親衛隊隊長カカシは暗部と所属は違っていたが、

年が近く、また火影直属という共通の肩書きも手伝って、よく二人してあの人のところに入り浸っていた。

「あの人が許してくれなかったの。」

謳うようにが呟く、誰よりも大切な私のたった一人の主、

「なぜ、ここに?」

「特別工作隊に入ろうと思ったの、それなら早いうちにあの人の所にいけるでしょ?」

にっこり笑いそう呟く、背筋に冷たいものが走ったカカシ、これがあの明るい少女だろうか?

自分にいつも笑いかけていた?暗殺を受け持っても生来の明るさだけはなくさなかったあの少女が

にっこりが笑うその笑いにはどこか虚無の色があった。

「もう一度聞く、なぜここに?」

「だって、あの人が言うんですもの、ナルトを頼むって、しょうがないから生きてるんじゃない、」

もうとっくの昔にこいつは死んでる、そうカカシは思った。

あの日、血だらけのあの人を、4代目火影を抱いてただ泣いていたあの時に、その魂ごとあの人に連れて行かれたんだろう。

「ならなぜ、ナルトの後見にならなかった?お前なら里の人間も文句は言わない。」

ナルトももっとましな生活を送れただろう。

儚く笑い、ゆっくりきびすを返す。

「こんな血まみれの人間に子供を育てられるわけないじゃない。」

その顔にはい哀愁と絶望の色があった。

あの人の死を受け入れた大人のと、受け入れられないままあの時代のままの

永遠に止まり狂ったままの時間、

「だからだめなのよ、あなたはまだ戻れるからあの子達をお願いね、」

そのまま、の姿は月光の中に消えいった。





「じゃぁいってらっしゃい、ありがとうねみんな。」

3人の頭をなで、てをふる既に朝ににはは元に戻っていた。

あれは満月が起こした狂気だったのか・・・・・・



森を出たところでふと、ナルトが違和感に気付くポケットの中に何かあるような???

「どうしたのナルト?」

サクラたちが覗き込むそこには

丁寧に包まれた傷薬があった。

「よかったな、ナルトプレゼントらしいぞ。」

歓声を上げるナルトに笑いながらカカシはもう一度振り返った。

森に包まれた屋敷にたった一人で住む、月のような彼女を探して




いつかあなたに会える日は来るのでしょうか?




それから20年、火影の専属の薬師は変わらなかった。








後書き

ほとんどカカシ先生ドリームになっちゃてる・・・・・・・・・

すみませんどうしようもない計都でした。あの人って言うのが4代目です。

ちなみに名前変換しないとSRWのオリキャラの名前になってますが、単に考え付かなかっただけです。
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